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zoom RSS 『メアリと魔女の花』の試写会に行ってきました。※ネタバレ注意

<<   作成日時 : 2017/06/23 00:03   >>

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ストーリーにはあまり触れていませんが
前情報なしで観たい方は閲覧しないでください。

スタジオポノック第一回長編作品「メアリと魔女の花」の試写会へ行ってきました。

ジブリ出身の監督というだけで期待値がぐんと上がってしまうのは損か得か。
ジブリ映画にまったく精通していない私でもやはり比べてしまいます。

米林監督の作品は「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」どちらも観ましたが、思い出のマーニーがとっても良かった!なので余計に期待して行きました。

ジブリの呪縛から解き放たれたらこんないい作品を作るんだなと鈴木敏夫監督(だっけ?)から言われた、なんて話がありましたが、ジブリ映画にはない新鮮さもありました。

とてもコミカルな喋りと動きをするネズミのようなタヌキのようなアライグマのようなほうき小屋の番人(監督曰く「なんでしょうねぇ」らしい)。
佐藤二郎さんの軽快でキレのいい、でもどこか含みのある声がとても合っていました。
ここまでコミカルに振り切ったキャラクターはジブリ映画ではない新しさを感じさせてくれました。

「ジブリに居たときに学んだこと」として監督自ら作画するスタイルだそうですが、絵にジブリっぽさは強くあるものの若干その精度が追い付いてない印象を受けました。
とくにキャラクターの輪郭が不自然に感じるものが多く、映画のPRでメインに使われているメアリのキャラクターデザインとの差を感じるキャラがちらほら。
動物は平面的でのっぺりとした印象も受けました。

背景などは正直に言うと「もう少し動いてほしい」と思うシーンがたくさんありました。たとえば草を踏んで歩くところで、踏まれたところの草は動いているのですがその周りはまったく動きがない。もう少し広く影響してもいいのでは?と思いました。静かな場面ではどこか部分的にかすかに揺れがあるからこそより静寂が伝わってくるということがありえると思うのですが、本当に何も動かないので静止画を観ているのではと錯覚する場面が数多くありました。確かにそれは静止画なのですが、絵画ではなく映画なので静止していたととしても「止まっているという動き」がほしいと思うのは私だけでしょうか。

ただ映画全体としては、動きがとても多い作品でした。
ジブリ時代にアクションのあるシーンをよく担当していたという米林監督が自分の作品でも動きのあるものを作りたいと構想されたものがこの「メアリと魔女の花」だそうで、それも納得のとにかく賑やかな作品でした。

普通の女の子がとんでもない世界に行くことになり、戻ってくるために奮闘するというおおまかな展開は単純にいえば「千と千尋の神隠し」に似ている気もします。
しかし、私は千と千尋が大好きなのですが、歳を重ねるごとに観ると気持ちが重たくなってしまいます(それでも好きなのですが)。冒険の内容がヘビーすぎて続けて観る気力は残されていないといったところでしょうか。
それに反してこの「メアリと魔女の花」はそこまでヘビーではなく、全体的に軽めな印象です。
もちろん困難を乗り越えるべく奮闘するのですが、そこまで重たくないので続けてでも観られるでしょう。
ただその分、喜びや感動も軽い。千尋がおにぎりを食べるシーンやハクを助けるシーンでこちらまで胸が熱くなるような、締め付けられるような安堵や感動とまではいきませんでした。
軽めだというのをよい方に捉えれば、何度でも観たくなるファンタジー作品であり、ポップさがあります。

ところで杉咲花さん、私存じ上げませんでした。名前はネットなどで拝見するも、ちゃんとお顔とお声を見たり聞いたりしたことがなかったのです。
舞台挨拶の中継を見て、なんて抑揚のない一本調子で喋る子なんだろう、と驚きました。そしてそれがきっとメアリにとても合うような想像につながり、舞台挨拶でまだ見ぬメアリが喋っているかのような感覚に陥りました。
"そう、きっとメアリはこう喋るだろうし、こんな感じでこのままで喋ってほしい"と。
映画本編が始まると杉咲さんが舞台挨拶で出されていた声とは違ってメアリの地声はだいぶ高く、はねていて元気でした。驚きました…。舞台挨拶を経て少し低めの声で淡々と喋る想像をしてしまっていたので、本編か始まってしばらくは違和感をぬぐえませんでした。でもメアリは普通の女の子で(実は厳密に言うとそうではないのだけど)等身大なので、あのくらい喜怒哀楽がしっかりある表現で良かったのだと思います。
ただ私は杉咲さんご本人の喋り方に惹かれたので、地の感じでまた声優をやってほしいな。 

声優さんたちは本当に豪華キャストでした。やはり俳優さんが多いので"あの俳優さんが喋ってる"と感じながら観るのがかえって違和感に繋がることも…。そんななかで"俳優さんではなく、そのキャラクターが喋っている"感覚でなんの抵抗もなく聞けた役があり、あとで見てみると天海祐希さんと満島ひかりさんの役でした。凄い。満島ひかりさん、主人公をやってほしいな〜。

あと、個人的に気になったのは"唐突さ"。
ビジュアル的なことで言うと、終盤になって"写真??"と思うような葉っぱのCGが背景の作画と合成されていたシーンがあったのですが、それまでには無かった(もしくは大きく使われていなかったので気がつかなかった)のに突然で「なぜ急に?」と思いました。
ストーリーで言うと、動物たちが助けに来てくれるシーン。唐突です。"いやいやなんで?どこから来た?笑"って思ったし、まぁファンタジーなので成り立っていますがちょっと「都合良すぎないか?」と…。
そんな感じで唐突さが、全体の統一感を妨げている印象を受けました。

最後のほうで赤毛の魔女のことも明かされますが、せっかく魅力的なエピソードだったのでもう少しそこが膨らんでも良かったんじゃないかなぁと勿体ない気もしました。
伏線が弱いというか…。
でも何回か見ないとわからないんでしょうね。舞台挨拶で大竹しのぶさんが仰っていた、横にあるメッセージというものも私には分かりませんでした。

でもー。
割と好きです。この作品。
なんか、ラピュタとかナウシカとか、元アニメーター志望だった旦那に熱烈に推されて観ましたが、名作!!と言われているわりに私はあまりピンとこない。現実からかけ離れているんです。主人公もなんかキレイすぎて…。
でもメアリは現実のなかに起こったファンタジーなので「もしかしたら本当にこんなことが起こるかも」という想像をさせてくれる。ありそうな気がしてくる。
ハラハラドキドキするけど重たくならず観られる。素敵なファンタジーの世界に連れていってくれました。

以上、まとまりがない殴り書きだけれど試写会の感想でした!

思い出のマーニー観たくなったよ。




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